アジア、特にASEAN諸国への投資は、近年ますます注目を集めています。楽天証券・SBI証券等でも投資ができるようになってきています。とても身近な地域で経済成長が目覚ましいこの地域は、世界中の投資家にとって新たなフロンティアとなっています。では、ASEAN地域のどのような点が魅力的なのでしょうか?
経済成長が続くASEAN諸国
ASEAN(東南アジア諸国連合)には、インドネシア、タイ、ベトナム、マレーシア、フィリピン、シンガポールなど、経済的に多様な国々が含まれています。これらの国々は、日本からの投資をはじめ、中国やその他諸国からの投資、そして、日本からの移住先として、ここ数十年で驚異的な成長を遂げており、今後もさらなる発展が期待されています。特に、人口増加や都市化が進む中、消費者市場が拡大し、製造業、サービス業、ITなどの分野での成長が顕著です。製造業においては、中国に代わり、世界のサプライチェーンとしての役割を担い存在感を増している・タイやベトナム・マレーシア等ITなどではベトナム・フィリピンやシンガポール等
若年層の多い人口構成
ASEAN諸国のもう一つの強みは、若く活気のある労働力です。多くの国で、政治の安定が条件にはなりますが、中国が現在チカラをうしないつつある状況ですので、中国本土が危機に陥ると、一気に中国資本がアジア地域から引き上げることになるかもわかりません、その時がチャンスととらえていても良いかもわかりません。人口の大部分が20代から30代という構成になっており、今後も労働市場は拡大が予想されます。この若年層のエネルギーと創造性が、特にスタートアップやイノベーションに大きな影響を与えており、ロボティクスなどのテクノロジー分野での成長の原動力となっています。
多様な投資機会
ASEAN地域では、製造業をはじめとして、農業、観光、デジタル経済など、さまざまな産業での投資機会が広がっています。特に、水道・電気等インフラ整備や都市開発に伴う不動産投資、電車等のダイヤ編成などのシステム等の販売、またはベトナムなどで進行中のデジタル革命によるIT関連の投資は、今後ますます注目される分野です。さらに、グリーンエネルギーや持続可能な技術への投資も急成長しており、それに伴い銀行・証券等の金融事業や人口増加に伴う発展が見込め、新しい産業や技術の開発等目覚ましい成長が見込めます。
自由貿易協定とビジネス環境の改善
ASEANは、域内および域外の多くの国々と自由貿易協定(FTA)を締結しており、シンガポールを中心に、貿易や投資において大きなメリットがあります。ASEAN経済共同体(AEC)の設立により、より統合された市場が形成され、域内の関税や貿易障壁が減少しています。また、多くのASEAN諸国では、外国直接投資(FDI)を促進するためにビジネス環境が改善されており、企業設立のプロセスがスムーズに進むようになっています。ASEAN諸国への投資には大きなチャンスがありますが、リスクも考慮する必要があります。政治的不安定さや、道路・水道・電気等のインフラの未整備、そして法的枠組みの整備不足が投資のハードルとなる場合があります。しかし、その一方で、人口増によりアセアンの各国の人口を合計すると、インド・中国に並大きな商圏になりえます。これらのリスクをうまくマネージできれば、他の地域に比べて高いリターンが期待できると考えます。