新人が会社に入社すると、社員教育ということで、後輩を教えたり、部下になる社員を教えたりすることが歳を重ねるごとに経験することが多くなってくると思います。
どんな、小さな会社や店舗でも、人を雇い入れ、戦力化しない事には、売り上げは立ちません、経営者や責任者はその売り上げを作る責任を負っているのです、つまり、そこで働く、従業員たちの生活の糧である給料を作る為に、新人を雇い教育をして、更なる売り上げ増加を狙い戦力化するのです。
小さい企業なら、分業化なんてできず、経理・人事・営業・仕入れ・接客すべてしないと成り立たないことが多いものです。大企業ならば、その看板のおかげで、経理ならば経理のみの仕事をすればよいのですが、営業の苦しみや、人事の悩みなどは到底理解できないものです。どのような企業も顧客がいるから売り上げが立ち、利益を産んでいるということの理解を大きな企業になればなるほど希薄化されて理解できない社員が多いものです。トヨタ自動車は、開発のエンジニアを教育するとき、営業部門や部品仕入れ部門、生産ライン等一通りを経験させるそうです。それにより、各セクションの役割が理解でき、会社全体の仕組みを把握できるため、会社の一部門の開発エンジニアとして立派に成長するそうです。
①人材育成と人材教育
・人材教育とは知識やスキルを教え理解させることです。車の製造会社ならば、車の仕組み、車の組み立て方等の仕事のスキルを教えて、実践で使える人材にすることを人材教育といいます。
・人材育成とは、人を育て、成長させること、つまり、自立型人材をそだてることをいいます。同上の車の製造会社ならば、製造ラインに立って製造の一端を担うだけでなく、製造過程において、改善すべき項目や、高効率方法、NG部品の発生率低下やヒューマンエラーの低減等、自ら考え、提案してくる社員を育てることをいいます。
管理職・やリーダーは、後者の人材育成をしていかなければなりません。製造ができるだけの人材ならば、機械で代用できてしまいます。AIにまかせておけば、文句も言わず、疲れず、労働法に触れることもなく使い続けることができます。
将来、機械に代用されない人材を自分の元で成長させることが、管理職やリーダーとしての評価を高めることになるのです。またこの人を成長させるスキルは、誰にも盗まれることのない、自分自身の唯一のスキルなのです。自分を売ることができるスキルなのです。それほど価値のあるものと思って人材育成をしてもらいたいものです。
★では、人材育成を管理職やリーダーの立場でしていくにはどうすればよいのでしょうか?昨今では、会社の就業外で、部下を飲みにつれていったり、歓送迎会で遅くまで連れまわしたり、または飲酒等強要させたりすることはご法度となり、コミュニケーションがとりずらい社会環境になってきています。BTOBなどの企業間のビジネスからBTOC企業対個人あるいはCTOC個人対個人のビジネスへと変換してきていることは皆さまも身近に感じるところでしょう!フリーランスなんて言葉いわゆる自営業者ですが、会社にやとわれることなく、個人としては、業務提携で税金を抑え、収入を上げて、企業は雇用リスクを下げる。そんな就業形態もできてきている昨今です。
しかし、管理職やリーダーに与えられたミッションはいつの時代も売り上げ向上、利益拡大なのです。
与えられた時間と、人材、環境を駆使して人材育成をしないといけません。さてどうしていきましょうか?プライベートの話を仕事中にあからさまにすることは困難ですし、異性のプライベートを聞くのはセクハラにも値します。
まずは、部下の観察からはじめていきましょう!そして、管理職・リーダー自ら挨拶をするところからはじめてみてください!部下から挨拶するのが当たり前!俺は偉いんだ!そんな考えがあるとしたなら、すぐに会社にその立場から降りた方が良いです。自分の為です。現在は全く逆です。管理職・リーダー自ら積極的に挨拶をしていってください!注意しないといけないのは、挨拶しない日があったり、挨拶のイントネーションに日々変化があってはだめです!俺は今日は機嫌が悪いんだ!といわんばかりの暗い挨拶なんてもってのほか。。。部下より給料たくさんもらっているんだから誰よりも元気であかるく挨拶をして下さい!挨拶ができない環境、挨拶が交わされない環境は危機と思ってください!
挨拶ができる環境になると、部下の心が少し開きます。心が開かない事には何を伝えても、何を教えても理解されにくく、戦力化するのに時間がかかります。以前なら、飲みにいこうぜ!無礼講だから!なんていってお互いを理解できましたが、今はできません。