基本的に長期投資での考えを捨てる。過去のチャートを振り返ると、日本株は長期投資した場合、米国株に比べ資産が増加することは考えにくいのです。日本株は横ばい、米国株は右肩上がりチャートですから。。
日本株への投資を考えた時、まず、日本国内で利益を出している企業への投資は控えましょう!!日本は、人口減少、消費減少、高齢化で成長の見込みが現在見込めません。海外で売り上げを作っている会社へ投資することが第一前提になってきます。日本は昭和の成長期は製造業主体の経済構造でした。しかし、中国や東南アジアの国々へ生産シフトし、日本の製造業は空洞化し、衰退しました。しかし、その中でも特定の成長分野の企業は元気です。
①半導体産業
②バッテリー・電池技術
③AIとロボティクス技術
日本の成長技術分野①半導体産業
半導体産業はサプライチェーンが高度に分業化されています。
①設計・・・半導体の設計は、米国が主体と考えられていますが、日本でも、イメージセンサー等は世界的にリードしています。
②素材・・・日本の強みの1つは、素材の高品質化と供給です。半導体の製造に必要なシリコンウエーハ・フォトレジスト・科学薬品・ガス等は素材を供給する企業が多数あります。特に、シリコンウエーハを製造する企業は世界でトップシェアーを保持しています。
③製造装置・・・半導体を作る製造機械も日本の企業が高いシェアーを持っています。半導体を製造するには、高度な製造装置が必要です。
日本の成長技術②バッテリー技術
①リチウムイオン電池は日本が世界ではじめて実用化した技術で、携帯電話をはじめたくさんの商品に使用されており高い競争力を持っています。EV自動車のバッテリーなどで今後使用されていくことでしょう
②全個体電池・・・リチウムイオン電池に代わる安全性や性能の向上を目指して開発されています。特にEVの自動車のリチウムイオン電池に代わる電池として、日本の企業が莫大な費用を費やして投資をしています。
③ナトリウムイオン電池・リチウム空気電池などまだまだ未開発の技術の電池が続々と研究されており今後低価格で、高品質な電池が開発されていくことでしょう!
日本の成長技術③AIとロボティクス技術
日本のAIやロボティクス技術は世界的にも先端を走る国の1つです。特に産業用ロボットや、介護や医療などのロボット技術に強みを持っています。
①産業用ロボット・・・自動車産業や電子産業で広く使われているロボットで効率性能や精度の向上に大きく貢献しています。最近では、コボットと呼ばれる人間と共に働く共働ロボットの需要も増えています。例えば、料理を客席まで運ぶウェイターロボット等です。これらのロボットは安全性が高く、人間と同じ空間で働けるよう設計されていて、日本企業も積極的に技術開発をしています。
②サービスロボット・・・サービスロボットとは、非製造業で使用されるロボットの事で、家庭・商業施設・医療・介護等でりようされています。特に日本では少子高齢化の影響で、介護や医療分野でのロボティクス技術の導入が加速しています。介護や医療現場では、介護現場での持ち上げをサポートするロボットや歩行や動作を補助する外骨型のロボット等が開発されています。
③AI技術の進展、AI技術はロボティクス技術の進展と連携して、日本の様々な分野で応用されています。AIは人間の感覚や判断を補完し、今後はAIが日常生活から産業、医療、教育まであらゆる分野で人々の生活を支えることになると想像できます。AIは、考える技術、創造する技術をディープラーニングから学び、人間の英知を超えるものとなり、日常生活に欠かせない技術になることでしょう!
このように、日本企業のなかでも、特定の産業にはまだまだ将来性があり、そこに、投資していくことはこれから大きなリターンを期待できると思います。世界で活躍できる。世界で商売できる。技術、サービスを持っている企業へ投資することが日本株式投資の最低限のものとなると考えています。